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正月は餃子 [食]
正月と言えば餃子、十数年続く正月のイベントである。
女房の実家では、正月は餃子パーティーとなる。十数年続くイベントである(もしかして20年?そこまで古くないか)。何故か?分からん。一説には、中国では正月に餃子を食べるから、という理由が囁かれているが(我が家でしかないが)真偽は定かではない。そういえば正月以外でも餃子だったから、きっとお客人用の料理なのであろう。とにかく美味いから由来なんぞ気にしていないのだが。
女房の友人達にとっても記憶に残っている料理だそうだから、相当歴史があるのだろう。
この餃子について書かねばならぬことが3つある。たいしたことではないと思う方もおられると思うが、私には衝撃だったのだ。
1つ目。餃子の日は、餃子が主食。白飯は脇役というか箸休めに少し食べる程度。
2つ目。具が白菜!
餃子と言えばキャベツだと思っていた私はびっくりしたのだ。
そして、3つ目!焼かないで煮るのだーーーーっ!
それってただの水餃子じゃん? その通り。でも、焼き餃子しか知らなかったのよ、当時の私。今でも水餃子って珍しいでしょ?でしょでしょ?
そんなこんなで女房と両親にとっては水餃子がデフォルトだったのだ。
他家の食文化にカルチャーショックを受けた私は、即水餃子ラブとなったのだ。以来、お店で水餃子、焼き餃子と試すが、この味を超えるものがなかった。特に水餃子については常勝だった。
しかし、餃子の町宇都宮では、美味い餃子がたくさんあった。さすがである。
味の謎を考えてみたが、作り方で何か変わったことをしているわけではなさそうだ。
ちょっと女房とお母上の作り方を分析してみる。
[作り方]
1.白菜を刻む。大きさは結構バラバラで雑だ(注:女房の観察結果。女房が作るときは雑ではありません)。
2.塩を振ってしばらく置き、水が出て来たら、ぎゅーぎゅーに絞る。
もしかすると、塩を振ることで浅漬け反応(勝手に命名)が起こって旨味が増すのかも。
で、この絞り汁も後で使う。
3.ニラも同様に刻んで、塩して、水絞る。
4.椎茸、刻む。
5.豚肉。ひき肉。粘るほどに練っておくとかそういうのはやったりやらなかったり。肉は少ない。
6.にんにくは入れたり入れなかったり。入れる方が珍しいようだ。
7.生姜を刻んだもの。我が家では入れる。これも入れたり入れなかったりのようだ。
8.老酒を入れるのは女房バージョン。母バージョンでは入れない。
9.これら具材を混ぜる。塩・醬油で味付け。胡麻油入れて混ぜたら終わり。
以上で具が出来上がり。
入れたり入れなかったりと材料にムラがあるのだ。でも、野菜を塩振って絞るは一貫して変わらないので、ここは重要な点だろう。
で、これを包むわけだが、餃子の皮はできるだけ厚いものを使おう。薄い皮の餃子は水餃子には不向き。
これを家族みんなで包む。
さあ、次は煮るためのお湯だ。
絞り汁+水に、日本酒、塩を少々入れて煮立てる。
煮立ったら、餃子を入れる。2、3分茹でたら完成。
これを器に取り、そのままだったり、醬油掛けたり、酢をかけたりして食べる。
たいていそのままで十分美味い。美味いのだ。白菜の繊維の噛み締めが楽しく、噛むとその甘みが染み出て美味いのだ。
こだわり抜いた調味料を使うとか、隠れた材料を使うでもなく、素朴に美味いのだ。びっくりだ。
もしかして、具を捏ねるその手から何かが滲み出ているのではないかと思ってしまうほどだ。恐るべし女房と母上。ま、そんなはずはないだろうけど。
美味い美味いと言ったり思ったりしながら20〜30個食べちまうわけだ。肉肉しくないからさっぱりしているんだよね。
こんな具合に、もう十数年食べているのに、未だに毎回毎回新鮮な感動があるのだ。ホタテや海老やカニが追加されたりとときどき変化球もあるが、基本は変わらない。
ん?水餃子の話ばかりなのになんで焼き餃子の写真???
えへん。水餃子文化の家庭に焼き餃子をもたらしたのは私だからだ。
年に数度の実家餃子パーティー。餃子を焼くのは私の担当なのだ。緊張するんだわ、これが。餃子を私が焼くとパーティーの開始。お母様の「上手」、「(焼き餃子)美味しい」というお褒めのお言葉が出たらその後は安心して黙々と餃子を食べるのみ。呑んだくれて後は寝るだけじゃ(正月は日銘柄日本酒が出るのだ。
ああ、水餃子と焼き餃子がある食卓って贅沢だわー。
水餃子、お試しあれ。
女房の実家では、正月は餃子パーティーとなる。十数年続くイベントである(もしかして20年?そこまで古くないか)。何故か?分からん。一説には、中国では正月に餃子を食べるから、という理由が囁かれているが(我が家でしかないが)真偽は定かではない。そういえば正月以外でも餃子だったから、きっとお客人用の料理なのであろう。とにかく美味いから由来なんぞ気にしていないのだが。
女房の友人達にとっても記憶に残っている料理だそうだから、相当歴史があるのだろう。
この餃子について書かねばならぬことが3つある。たいしたことではないと思う方もおられると思うが、私には衝撃だったのだ。
1つ目。餃子の日は、餃子が主食。白飯は脇役というか箸休めに少し食べる程度。
2つ目。具が白菜!
餃子と言えばキャベツだと思っていた私はびっくりしたのだ。
そして、3つ目!焼かないで煮るのだーーーーっ!
それってただの水餃子じゃん? その通り。でも、焼き餃子しか知らなかったのよ、当時の私。今でも水餃子って珍しいでしょ?でしょでしょ?
そんなこんなで女房と両親にとっては水餃子がデフォルトだったのだ。
他家の食文化にカルチャーショックを受けた私は、即水餃子ラブとなったのだ。以来、お店で水餃子、焼き餃子と試すが、この味を超えるものがなかった。特に水餃子については常勝だった。
しかし、餃子の町宇都宮では、美味い餃子がたくさんあった。さすがである。
味の謎を考えてみたが、作り方で何か変わったことをしているわけではなさそうだ。
ちょっと女房とお母上の作り方を分析してみる。
[作り方]
1.白菜を刻む。大きさは結構バラバラで雑だ(注:女房の観察結果。女房が作るときは雑ではありません)。
2.塩を振ってしばらく置き、水が出て来たら、ぎゅーぎゅーに絞る。
もしかすると、塩を振ることで浅漬け反応(勝手に命名)が起こって旨味が増すのかも。
で、この絞り汁も後で使う。
3.ニラも同様に刻んで、塩して、水絞る。
4.椎茸、刻む。
5.豚肉。ひき肉。粘るほどに練っておくとかそういうのはやったりやらなかったり。肉は少ない。
6.にんにくは入れたり入れなかったり。入れる方が珍しいようだ。
7.生姜を刻んだもの。我が家では入れる。これも入れたり入れなかったりのようだ。
8.老酒を入れるのは女房バージョン。母バージョンでは入れない。
9.これら具材を混ぜる。塩・醬油で味付け。胡麻油入れて混ぜたら終わり。
以上で具が出来上がり。
入れたり入れなかったりと材料にムラがあるのだ。でも、野菜を塩振って絞るは一貫して変わらないので、ここは重要な点だろう。
で、これを包むわけだが、餃子の皮はできるだけ厚いものを使おう。薄い皮の餃子は水餃子には不向き。
これを家族みんなで包む。
さあ、次は煮るためのお湯だ。
絞り汁+水に、日本酒、塩を少々入れて煮立てる。
煮立ったら、餃子を入れる。2、3分茹でたら完成。
これを器に取り、そのままだったり、醬油掛けたり、酢をかけたりして食べる。
たいていそのままで十分美味い。美味いのだ。白菜の繊維の噛み締めが楽しく、噛むとその甘みが染み出て美味いのだ。
こだわり抜いた調味料を使うとか、隠れた材料を使うでもなく、素朴に美味いのだ。びっくりだ。
もしかして、具を捏ねるその手から何かが滲み出ているのではないかと思ってしまうほどだ。恐るべし女房と母上。ま、そんなはずはないだろうけど。
美味い美味いと言ったり思ったりしながら20〜30個食べちまうわけだ。肉肉しくないからさっぱりしているんだよね。
こんな具合に、もう十数年食べているのに、未だに毎回毎回新鮮な感動があるのだ。ホタテや海老やカニが追加されたりとときどき変化球もあるが、基本は変わらない。
ん?水餃子の話ばかりなのになんで焼き餃子の写真???
えへん。水餃子文化の家庭に焼き餃子をもたらしたのは私だからだ。
年に数度の実家餃子パーティー。餃子を焼くのは私の担当なのだ。緊張するんだわ、これが。餃子を私が焼くとパーティーの開始。お母様の「上手」、「(焼き餃子)美味しい」というお褒めのお言葉が出たらその後は安心して黙々と餃子を食べるのみ。呑んだくれて後は寝るだけじゃ(正月は日銘柄日本酒が出るのだ。
ああ、水餃子と焼き餃子がある食卓って贅沢だわー。
水餃子、お試しあれ。
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